--- 薬について ---

薬の飲ませ方いろいろ

薬は子供によって喜んでのむ子、のまない子の差がすごくあります。外来をしていますとその差は、特に感染症などで顕著に感じられる場合があります。小児科では通常2日間から長くてもせいぜい4日間分の処方が多いので主症状の軽快、合併症の予防のためには、なるべく処方した分は飲み切ってほしいものです。

粉薬・顆粒

ドライシロップ/散剤/細粒

DSとかDRSなど略号がついてる場合があります。ほとんどは水溶性の散剤です。柑橘系やイチゴやバナナなどくだもののフレーバーつきで甘くてのみやすいものが多いです。

飲み方の工夫あれこれ

  • 少量の水に溶いてのむ
  • アイスやヨーグルトに混ぜる

  • ジュースなどに溶いてのむ
  • そのままなめる

注意事項

酸性のジュースで苦味を増すものもあります。

顆粒

苦味があったりや粒子が細かく飲みにくいものがありますがコーティングされた顆粒剤もあります。(腸溶剤・特効性顆粒剤)

飲み方の工夫あれこれ

  • オブラートやカプセルにくるむ
  • 乳糖などの甘味を混ぜる
  • ジュースに混ぜる
  • そのまま水でのむ

コーティング錠

文字どうり糖やフィルムなどでコーティングされたもの

飲み方の工夫あれこれ

  • そのまま水でのむ

注意事項

のど元につっかえることがあるので気をつけましょう。
お水といっしょにのみましょう。

コーティング錠

チュアブル錠(裸錠)

噛み砕いて呑みます。

飲み方の工夫あれこれ

そのまま噛み砕きのみます。

注意事項

のど元につっかえることがあるので気をつけましょう。
お水といっしょにのみましょう。

舌下錠・トローチ(裸錠)

噛まずにお口の中で溶かします。

注意事項

のど元につっかえることがあるので気をつけましょう。
お水といっしょにのみましょう。

他(裸錠)

2・3層に薬が分かれて作られているものなど

注意事項

のど元につっかえることがあるので気をつけましょう。
お水といっしょにのみましょう。

カプセル

  • 硬いカプセルに特効性や腸溶性の薬が包まれたもの
  • 柔らかいカプセルのもの

飲み方の工夫あれこれ

時々のどにつっかえたようになるのですがお水をいっしょにとりましょう。

シロップ

のみやすく糖液などを加えてあります。

飲み方の工夫あれこれ

甘すぎてしまうこともあります。ちょっとお水などで薄めます。

注意事項

甘いのでお子さんが勝手に呑んでしまったことがあります。

エキス・エリキシル・浸煎剤などなど

薬の上手な飲ませ方

大すき/すき

手の届くところに置いておいた為勝手に呑んでしまった子がいました。
保管場所に気をつけて。

普通

こんにゃくゼリーなどの容器に溶かして凍らせる。
アイスのトッピングにする。

きらい/大きらい

呑ませるぞ!とか呑みなさい!!と気負うと返って逆効果。
乳幼児は哺乳乳首を上手に使うと上手く呑めることがあります。
からし状に練って上あごに塗ってしまう。

薬の上手な飲ませ方